Araneo 1.5.0と便利機能!

皆様こんにちは、桜が満開になりましたね🌸

Araneo v1.5.0がリリースされてからだいぶ経ってしまいましたが・・・

Araneo v.1.5.0でパワーアップした点を紹介していきます♪♪

 

【Araneo v1.5.0でできるようになったこと!】

  • 日本語対応

ついにAraneo v1.5.0では、日本語に対応するようになりました!!!!!!(ワーイ

もっとユーザーの皆様へ見やすくなったインターフェイスになったかと思います♪

 

  • ヘルスチェック

Araneo上のGigaCoreの設定に一貫性がないなどの状態を表示してくれます。

どの設定に一貫性がないのかを確認する事ができますので、システムを構築するときにチェックしてみてください!

ヘルスチェックは、右上にアイコンがありますのでクリックすると出ます☆

 

【ネットワーク上のGigaCoreの設定に一貫性がある場合】

全ての設定にチェックマークが入ります。

 

【ネットワーク上のGigaCoreの設定に一貫性がない場合】

一貫性のない設定に✖マークがつき、詳細を見ると何が違うのかを表示してくれます。

例えば、↑のようにGigaCoreごとでグループ名が異なる場合など指摘が入ります。

前バージョンでLumiNodeも確認できるようになりましたが、日本語にも対応して全体のGigaCoreの設定に誤りが無いかも確認できるようになって、ますます信頼性のあるネットワークを構築できるようになりましたね°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°

※Araneo上でEthernet-DMXシリーズはMACアドレスとベンダー名のみが表示されます。

Araneoをお使いの方でアップデートを行う場合は、使用するPCをインターネット接続する必要があります。

その際、ファイアウォールなどのセキュリティは有効に戻してご利用ください!

バージョンアップの方法はコチラから!

ダウンロードの方法はコチラから!

オフライン用PCで運用されている管理者様は、販売代理店へアップデートのご相談をして頂くか、別PCを使用してv1.5.0のインストーラーをダウンロードし、USBなどで移動させてからご利用ください!

ではでは~~☆☆

スイッチングハブの基礎知識!リンクアグリケーションについて

皆さんこんにちは、実家の猫が6歳になりました植月です。

今回はスイッチングハブの基礎知識の最後!『リンクアグリケーション』についてご説明いたします°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°

GigaCoreでは、『MultiLinkX(マルチリンクエックス)』という機能になります。

実はこのMultiLinkX(=リンクアグリケーション)という機能、あまり照明さんにはなじみがないかもしれません!

一体どんな機能なのか!?説明していきます♪

 

リンクアグリケーションとは?

スイッチングハブのポートは、1ポート当たりで通信出来る最大の通信速度が決まっています。

ほとんどのGigaCoreの場合は最大で1Gbpsです。

(通信速度や帯域幅についてはコチラの記事を見返してみて下さい☆)

 

この時、データを転送する速度は1Gbpsであっても、データ量が多いとこの通信速度も遅くなってしまいます。

これは帯域幅の広さが原因で、道(帯域幅)が狭いと走れる車(データ)の台数(量)も限られてくることが関係しています。

 

リンクアグリケーションの機能は、ポートを複数束ねることで、道幅を広げてより多くのデータを速く送ることが出来るようにすることです。

 

 

リンクアグリケーションの機能

では、どのようにして1Gbps以上の通信にするのでしょうか?

リングアグリケーションは、ポートを仮想的に束ねることにより帯域幅を増やすことができます。

例えば、2Gbps必要な場合は、2つのポートを束ねて一つの経路とすることで2Gbpsの帯域幅となります。

これに伴い、3Gbps、4Gbps・・・とポートを増やせばそれだけ帯域幅が増えます。

リンクアグリケーションの機能で束ねられるポートは、最大8ポート 8Gbpsまでとなります。

この時、MultiLinkXの設定にしておらず、複数ポートを接続しているとRlinkXの機能が働きます。

※ISL以外のグループではMultilinkXに設定できないため注意!

 

GigaCoreでのリンクアグリケーションの設定

 

~Araneoの場合~

Araneoからは、メニューバーから「Configure」をクリックし、Group設定を開きます。

「ISL」を選択した状態で「Advanced settings」をクリックします。

 

「Enable MultiLinkX」のチェックボックスにチェックを入れ、「Apply」をクリックするとリンクアグリケーションの設定完了です!

 

~WebUIの場合~

Groupsの設定から、ISLの状態で「Advanced」をクリックします。

Advancedにある「MultiLinkX」「Enable」のチェックボックスにチェックを入れます。

「Apply」をクリックすると、リンクアグリケーションの設定完了です!

 

ポートの下にマゼンダのバーが出ていれば設定されている状態となります♪

このバーは、実際にリンクアグリケーションの機能が使用されていると、ステータス画面上では白のバーに変わります。

 

GigaCore同士を接続しているポートをいちいち選択してISLに設定するのがめんどくさいという方は、「Retrieve」機能を使ってみてください!確実にISLになりますよ♪

Araneoからは、Group設定の右上にある「Retrieve from RlinkX」から

ネットワーク上にある全てのGigaCoreに対して行うもしくは選択したGigaCoreのみ行うかを選択して「Apply」をクリックすると自動でISL設定になります。

WebUIからは、「ISL」→「Advanced」から「Retrieve now」をクリックすると設定しているGigaCoreが自動でISL設定になります。

 

 

いかがでしたでしょうか?

通信速度の記事でも書いたように、実は照明だけでネットワークを使う場合はそこまで帯域幅を使用しないので、リンクアグリケーションの機能を知らなかった方も多いのではないでしょうか?

映像と同じネットワーク機器を使用する場合などに使うこともあるので、頭の片隅にこんな機能あったから使ってみようと思って頂ければ幸いです°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°

 

ではでは~~☆☆

 

スイッチングハブの基礎知識!RSTP(RlinkX)について

皆さんこんにちは、夏終わったなと油断していた植月です。暑いですね。

前回の記事でリンクアグリケーションについて説明しますと言っておりましたが、先にRSTP(ラピッドスパニングツリープロトコル)について説明させて頂きます!すみません( ;∀;)

RSTP(ラピッドスパニングツリープロトコル)・・・なんだかカタカナでややこしく聞こえますが、GigaCoreの『RlinkX(アールリンクエックス)』つまり冗長化の機能のことです!

そんなラピッドスパニングツリープロトコルの仕組みについて説明していきますよ~チェケラ

 

ラピッドスパニングツリープロトコルとは?

スイッチングハブ2台以上で2本以上のイーサケーブルで図のように接続するとリングトポロジーとなります。

【トポロジー】・・・ネットワーク機器がどのような形態で接続されている状態であるか表す用語

 

スイッチングハブは、リングトポロジーで接続すると次のスイッチングハブへまた次のスイッチングハブへとデータを転送します。

 

これにより、スイッチングハブが処理しきれずダウンしてしまいます。これをループと呼んでいます。

このループの状態になると

  • スイッチングハブがフリーズする
  • ソフトウェアでの監視やWebUIにアクセスできなくなる(PCが重たくなる)

などが発生します。こうなったら最後、スイッチングハブを再起動したりケーブルを抜いて原因を確認する必要があります。

 

しかし、このラピッドスパニングツリープロトコルの機能を持つスイッチングハブでは、ループを検出すると自動的に接続されたポートの一部をブロックし、通信を止めます。

物理的にはスイッチングハブ同士は繋がっていますが、スイッチングハブの機能であるポートの通信を止めることでループが発生することが無くなります。

このループ検出・ポートのブロッキングを瞬時に計算し行っているのがラピッドスパニングツリープロトコルの機能になります!

 

ループの防止で通信しないポート間は、他の経路で障害が発生した際に解放されバックアップの経路としての役割もあります。

GigaCoreのRlinkXという機能は、このラピッドスパニングツリープロトコルの機能によって冗長化された経路を自動的に設定してくれます♪

 

GigaCoreはデフォルトで全てのポートがRlinkX有効なので、画像の設定を変更しない限り、どのポートをリングトポロジーで接続してもループすることはありません。

しかし!RlinkXを無効にしたポートを使ってリングトポロジーでスイッチ間を接続するとループが発生して処理しきれなくなってフリーズしまうので注意です。

 

また、GigaCoreと他メーカーのスイッチングハブを接続する場合、RlinkXが有効になっているポートに接続するとラピッドスパニングツリープロトコルの機能がないスイッチングハブだと通信できなことがありますので、そんなときはRlinkXを無効にしてみてくださいね♪(リングトポロジーに注意!)

 

いかがでしたでしょうか?

ループしない理由や、どうやって冗長化していたのか疑問が晴れたらうれしいです。

 

次回こそ!リンクアグリケーションのお話になります!!

そろそろWebセミナーもやりたいですね!

 

ではでは~~~☆☆

Luminex製品日本語版リリースノート公開!

皆さんこんにちは、断酒が一か月続いている植月です。

これまで度々ご要望がありました・・・

ウシオライティングが独自に日本語訳をしたLuminex製品3機種のリリースノートを公開致します!

GigaCoreシリーズ・・・v2.3.0~v2.8.9 (2023/6/8更新)

LumiNodeシリーズ・・・v1.1.0~v2.4.4 (2023/6/8更新)

Ethernet-DMXシリーズ・・・v4.1.6~v4.4.1

LuminetMonitor・・・v2.2.1~v2.3.4 (2023/6/8追加)

それぞれのバージョンで追加された機能や、バグの修正などを日本語で読みやすく致しました。

是非ご参考下さい♪

(上記記載以前のバージョンについては、リリースノートに記載しておりませんのでご了承ください)

ご登録頂くと更に今後の追加情報などもお知らせしていく予定です°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°

 

以下、ご登録フォームよりお気軽にダウンロードが可能です!

お申込みはコチラ!!!

 

※このリリースノートはウシオライティングが独自に日本語訳したものとなります。

ルミネックスジャパン株式会社への問い合わせはお控え頂きますようお願い致します。

 

 

スイッチングハブの基礎知識!VLANの仕組みについて

皆様こんにちは、自主禁酒予定の植月です。

ネットワークの記事の更新が亀並みに遅くてすみません!

今回は、GigaCoreのVLAN(=グループ)の仕組みについてご説明していきます°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°

最近では、常設のホールでもホール回線・持込回線をスイッチングハブごとではなく、VLANによって分けていることが多くなっています。

それだけ、ネットワークを使用するセクションが増えてきているということですね!

ITの知識が無くても、すぐに・簡単に・分かり易く設定できるGigaCoreはLuminex製品の魅力の一つです♪

簡単に設定できるVLAN(=グループ)設定ですが、どのような仕組みで分けられているのか知っていると、この機能を使った時のトラブル回避に役立つと思います!

GigaCoreのVLAN(=グループ設定)方法についてはこちらから!

 

ではVLANとはいったい何なのでしょうか??

 

VLANとは?

VLAN(VartualLAN)の略で、ポートやスイッチングハブにより、ネットワークを物理的に区切るのではなく、仮想的にネットワークを区切る設定となります。

この時、区切られた各ネットワークはLANセグメントと呼ばれます。

簡単に図で解説します!

全てが同じセグメントであれば、どこのポートに接続しても卓からのデータを受け取ることができます。

 

ここで、セグメントを2分割します。

そうすると、同じセグメントのポートであれば卓からのデータを受け取れますが、違うセグメントのポートに接続したノードは卓からのデータを受け取ることが出来ません。

このように、同じスイッチングハブを使用していても、VLANを使用する事で簡単にネットワークを区切れます!

照明のセクション・音響のセクション・映像のセクション等、それぞれのデータ量が異なる場合全て同じセグメントだと、他セクションへ干渉してしまう恐れがあります。

↑の図は一例なので、このシステムで必ず干渉が発生するわけではありません

そのため、ポートごとにVLAN設定を施すことで、ネットワークが区切られて他へ干渉しないシステムになります。

 

VLANの仕組み

今回は、L2スイッチングハブで良く使用されるタグVLANの仕組みについてご説明します♪

タグVLANとは、送られるイーサネットフレームにVLANのタグと呼ばれる数字をつけます。

GigaCoreのグループ設定にある『VID』という数字は、このフレーム内につく数字になります。

 

この数字によって、スイッチングハブがそれぞれのセグメントから送られてきたデータをタグごとに転送先を振り分けてくれているおかげで、ネットワークが分断されているのです!!

また、複数グループ設定をしたGigaCore同士を接続するための専用ポートであるISL(InterSwitchLink)は、各グループのVIDをまとめて送る役割があります。

 

GigaCoreの各LANセグメント(Group)のVID

GigaCoreのLANセグメント(Group)は、1~20まで設定できます。各VIDは以下となります。

Luminexの場合は、各LANセグメント(グループ)ごとに初めからVIDが割り振られています。

Group1(Management)→VID 1

Group2→VID 200

Group3→VID 300

~略~

Group20→VID2000

初めから割り振られているので、ユーザー側はGigaCore同士でシステムを組むときVIDを設定しなくてもLANセグメント(グループ)を分けることができます♪

ただし、サードパーティー製のスイッチングハブとGigaCoreを接続するとき、このVIDを合わせる必要があります。

GigaCoreのVIDは、変更可能ですのでサードパーティー製のスイッチングハブと同じVIDに設定してもらうと同じセグメントになります。

※GigaCore v2.6.4以上でサードパーティ製スイッチングハブと接続した時、ISLのマネジメントグループのタグを外す場合があります。

通信できないことがありましたら、ISL→Advanced→Tagged Management Group VID 1:のチェックボックスを外してみて下さいね!

 

いかがでしたでしょうか?

GigaCoreはいろんなスイッチングハブの中でも、VLAN(グループ)設定がとっても簡単なので、是非設定してみてくださいね☆

次回はリングアグリケーションについてご説明いたします!

ではでは~~~☆☆