Araneo v1.4.0の新機能と注意点!

新年度となりましたが、気持ちはまだ正月な植月です。

 

ずいぶんご無沙汰な記事になってしまいました涙

さて、先日LuminexのGigaCore監視ソフトの『Araneo』の最新バージョン

v1.4.0

が発表されました°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°

 

【Araneo v1.4.0を使用する前の注意点】

Araneo v1.4.0はWindows10・MacOS X Mojave, Catalina or Big Sur以上で動作します。

それよりも前のOSをご使用のPCは、Araneo v1.4.0の動作環境に適していないため使用できません。

それよりも前のOSのPCでは、Araneo v1.3.0以前がご使用頂けますがLumiNodeの監視などは出来ないためご注意下さい。

それではv1.4.0で追加になった新機能を一部ご紹介します♪♪♪

インストールの方法はコチラから!

バージョンアップの方法はコチラから!

※v1.3.0をお使いの方はAraneoから直接アップデートが出来ない場合があります。お手数ですが、c:/program files/Araneo/updater.exeを手動で起動させてコンポーネントの更新をクリックしてください。

 

【AraneoでLumiNodeの監視】

GigaCoreに接続されているLumiNodeも、直感的に分かり易いインターフェイスでどこにどのデバイスが接続されているかが分かり易くなりました!

※旧タイプのEthernet-DMXシリーズはAraneoに対応していません※(5/27追記)

さらに、LumiNodeを選択すると下ウィンドウのSystemに

『Identify』『WebUI』『Reboot』『Reset』『Update Firmware』

がAraneoからワンクリックで行えます。

LuminetMonitorは、Art-Net・RDM監視モニターの役割もありますが

Nodeの設定を行いたい場合はAraneoだけでも充分です。

※LumiNode自体の設定はブラウザで行いますので、Araneoからは設定ブラウザを開くのみとなります※

 

何よりも、遠隔で『Reboot』出来るようになったのは個人的にはめちゃくちゃ待っていた機能です!

わざわざSUSを降ろしたり、LumiNodeの電源を抜いたりする必要はありません♪

ちなみに、GigaCoreが無くてもLumiNode単体をAraneoで監視などもできちゃいます!

 

【AraneoでLumiNodeのバージョンアップ】

さらにさらに、LumiNodeのバージョンをAraneo上の全てのLumiNodeを一度に上げることもできちゃいます!!!!!!

今までは一台一台ブラウザからしかバージョンを上げられませんでしたが、Araneoから全てのLumiNodeに対して出来るので非常に手間が省けます。

①Araneoの上にある「Firmware Update」をクリックします。

②Araneoからバージョンを上げるためには、事前にインターネットに接続してバージョンファイルをAraneoにダウンロードさせる必要があります!

(インターネットに接続せず、Araneoにファームウェアバージョンファイルを入れたい場合は別のブログ記事にてアップします!)

③上げたいバージョンの「Upgrade」をクリックします。

 

Comfirmationウィンドウが出て、Araneo上にあるLumiNodeの総数に対してバージョンを上げる確認があります。

良ければそのまま「Upgrade」をクリックします。

 

アップデートが始まると、進捗状況が一目で分かります♪

 

完了し、CloseをクリックするとLumiNodeのバージョンが変更されていることがわかります♪

 

 

いかがでしたでしょうか?

Araneo v1.4.0では、さらに細かな修正や、インターフェイスの使いやすさが増えました。

LumiNodeをご使用頂いているお客様は是非Araneo v1.4.0を試してみて下さいね!

 

ではでは~~☆☆

LumiNode v2.4.0 新機能設定方法!

みなさんこんにちは、胃もたれが治らない植月です。

前回の記事『新機能!LumiNodev2.4.0』からちょっと空いてしまいすみません!

今回の記事は、LumiNode v2.3.0で実装された『高機能なネットワークの設定』の設定方法をご紹介します°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°

※使用する場合は、最新のv2.4.0にアップデートしてください※

 

【LumiNodeのネットワークとは?】

LumiNodeのバージョンv2.3.0以降で、左側のメニューに『ネットワーク』の設定項目が増えました。

元々、IPアドレスなどを変更する場合はグローバル設定にありましたが、このバージョン以降では機器のIPアドレスもこの『ネットワーク』から変更となります。

このネットワークの設定では主に以下の事ができるようになりました♪

  • LumiNodeのイーサポートをGigaCoreのようにグループ分けする
  • グループ分けしたイーサポートのネットワークを、LumiNodeのIPアドレスとは別に設定する

ここでおさらいですが

LumiNodeのフロントポートが『イーサ1(ETH1)』(画像左側)

リアポートが『イーサ2(ETH2)』(画像右側)になります。

 

では実際にどんな時に使えるのか、どのように設定するのか説明します!!

 

【ネットワークの設定方法】

左側のメニューの『ネットワーク』を開くと、最初はこのような画像が出てきます。

2つ絵が出てきて、緑色で囲まれた左側の絵の下に、IPアドレスを変更する箇所があります。現在のLumiNodeの設定は左側となります。

左側の場合は、ポートにグループが何も割り当てられていない状態となります。

この絵(ネットワークの設定)のことを『シナリオ』と呼び、LumiNodeシリーズではシナリオが2つ、LumiCoreシリーズでは3つまで設定可能です。

左側は、LumiNode本体のIPアドレスを変更したいときに使用します。

変更した場合は『保存』をクリックしてください。

 

さて、この状態のままではLumiNodeのポートは何もグループが割り当てられていません。

前回の記事で紹介した図のシステムでの実際の設定をしていきます。

 

LumiNodeのイーサポートのグループを分けたい場合は、右側のシナリオをクリックします。

右側のシナリオをクリックすると、グループ一覧が出てくるので割り当てたいグループを選択します。

 

例1:イーサポート1(ETH1)に割り当てたい場合

①グループ一覧から割り当てたいグループを選択します。

②選択したグループを割り当てたいイーサポートをクリックします。(ここではETH1)

③ポートの上にある、上と下向きの矢印のアイコンをクリックします。このアイコンがLumiNode本体の設定になります。

④ポートとアイコンが割り当てたグループの色に代わり、線で結ばれていれば割り当て完了です。

 

例2:イーサポート1(ETH1)とイーサポート2(ETH2)にそれぞれグループを割り当てたい場合

①GigaCoreと接続するイーサポートにISLを割り当てます。(ここではETH2)

ISLの説明は前回の記事をご覧ください♪ → GigaCoreのグループ設定について

②Art-Netを出力する照明卓(ソース)とArt-Netを変換してDMXにするLumiNodeを同じグループ(Management)にします。この時、イーサポートではなく、上と下向き矢印のアイコンのグループで確認してください。

③LumiNodeから先に接続する別グループをイーサポート1に割り当てます。(ここではETH1)

そうすると、ISLにしたポートにアイコンとイーサポート1がそれぞれのグループの色で結びつきます。

④この状態になればOK!あとは保存をクリックすると変更されます♪

※ISLにしたイーサポートと、LumiNodeを接続しているGigaCoreのポートをISLで合わせて下さい※

※LumiNode(上と下向き矢印のアイコンのグループ)と設定用PCのグループを必ず合わせるようにしてください※

※間違えて設定してしまった場合はIPアドレスの設定を含めたリセットを行ってください※

 

 

いかがでしたでしょうか°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°

こんな感じでイーサポートのグループを分けることで、システムの幅が広がったり

急な変更等にも対応できるかもしれません。笑

次の記事では、シナリオについてもう少し深堀した設定をご紹介しますよ♪

 

ではでは~~~☆☆

イーサプロトコルの伝送方式について!

みなさんこんにちわ、来世はギャルになりたい植月です。

前回ご紹介致しました、イーサネットプロトコルの中身について!の次に知っておきたいプロトコルのデータの伝送方式についてご紹介致します。

データの伝送方式は各プロトコルで異なります!

    • ブロードキャスト(Art-Net)
    • マルチキャスト(sACN)
    • ユニキャスト(Art-Net・sACN)

Art-NetもsACNもとりあえず繋がってるし、明かりも出てるからOK!と使っている方もいるかと思いますが、どのようにデータが送られているか理解を深めると、トラブルシューティングの際に役立ちますので、是非参考にしてみて下さい☆

 

【Art-Net】ブロードキャスト

ブロードキャスト=1対全

ブロードキャストとは、ネットワーク上の機器全てにデータを送る伝送方式です。

  • ブロードキャストアドレス(255.255.255.255)宛に送られるため、全てのIPアドレスが対象となる。
  • 受信機側は必要のないデータまで受け取ってしまうため、負荷がかかる

Art-Netの場合は、機器のIPアドレスの「2.255.255.255」「10.255.255.255」宛に送られます。※サブネットマスク255.0.0.0の場合(Twitterに255の意味を投稿していますのでご参照下さい!IPアドレスの0と255の意味

初心者でも分かり易く、小規模なローカルネットワークではトラブルが少なく、使いやすい伝送方式です。

 

【sACN】マルチキャスト

 

マルチキャスト=1対多

マルチキャストとは、マルチキャストグループに参加した機器のみにデータを送る伝送方式です。

  • 機器のIPアドレスに関係なく、マルチキャストグループに参加している機器にデータを送る
  • 複数の受信機は、スイッチングハブの機能で必要なグループに分配してくれるため、送信側もデータを一つ送るだけで複数の機器が受け取ってくれるので、非常に効率が良い

sACNでのデータのやりとりは、機器のIPアドレス宛ではなく、マルチキャストグループのマルチキャストアドレス宛にデータを送ります。

この時のマルチキャストアドレスは、239.255.〇.〇となり〇にはユニバース番号が入ります。

  • 例:Universe1の場合→「239.255.0.1
  • 例:Universe300の場合は「239.255.1.44

ノードが受け取りたいユニバースを設定していると、このマルチキャストアドレスのマルチキャストグループが作られます。

そして、ノードはこのマルチキャストグループへ参加表明することでグループに参加することができ、データを受け取ることが可能となります。

逆に、参加しなかったり離脱してしまうとマルチキャストグループではないとみなされデータを受け取れなくなってしまいます。

 

【Art-Net・sACN】ユニキャスト

ユニキャスト=1対1

ユニキャストとは、送信機から特定のIPアドレス宛にデータを送る伝送方式です。

  • 宛先のIPアドレスを指定してデータを送る
  • 送信機は、宛先ごとにデータを送らなくてはならないため、負荷がかがるが受信機側は必要なデータだけを受け取れるので負荷はかからない。

現状、舞台照明ではユニキャストはあまり使われておりません。

受信機を特定したいときのみ、ユニキャストを使用することが多いです。

 

いかがでしたでしょうか?

細かく話すと大変長くなりますが、ポイントは押さえてみましたのでネットワークを使用する際は頭の隅っこに入れといて損はないですよ!

次回はArt-Netの中身について説明します!

ではでは~~☆☆

イーサネットプロトコルの中身について!

皆さんこんにちわ、声がデカい植月です。

今回は、以前ツイッターで投票して頂き2番目に多かったArt-NetsACNについてお話しする前に、イーサネットプロトコルの中身について説明いたします°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°

ネットワークの土台を一つずつしっかり知っておけば、使い方の幅が広がったりトラブルシューティングにも役立ちますよ!

 

【プロトコルの中身】

プロトコルとは、規格・仕様のことを指します。Art-NetもsACNもイーサネットでDMX512を伝送するためのプロトコルですが、仕様は異なります。

Art-NetとsACNは、TCP/IPの中に色々あるプロトコルのうちのUDP(User Dategram Protocol)の通信方法を用いてDMX512のデータを伝送しています。

TCP /IP(Transmission Contorol Protocol / Internet Protocol)とは、IPアドレスを使用した通信プロトコルの総称です。

UDPはリアルタイム性を重視しており、速く・大量に送るためデータの欠落などの確認をせずデータを送り続けます。

照明プロトコル以外では、映像データや音声データもUDPで送られています。

 

【TCPとUDPの違い】

よくTCPとUDPをまぜこぜにしてしまうことがあります。

TCP(Transmission Control Protocol)とは、データを確実に届けるためのプロトコルです。

UDPとは違い、必ずデータが届いたかどうかを確認するためスピード感は落ちます。

TCPは、主に電子メールやWebページの表示などで使用される通信方法です。

照明データや映像データなどがTCPで送られてしまうと、データが送られたかどうかを確認しなければならないので、その度にいちいち止まってしまいます。

それではこの業界は成り立ちませんよね。

なのでTCPとUDPは全くの別物と思いましょう!

 

【TCP/IPの階層モデル】

完全に補足となりますが、TCP/IPはIPアドレスを使用した通信プロトコルの総称と前述しました。

イーサネット通信で、データが送られるまでの順序を階層化したものを『TCP/IPの階層モデル』といいます。

サービスを提供されるまでの通信は、ケーブル等の物理的なものから順番に

  • ネットワークインターフェイス層
  • インターネット層
  • トランスポート層
  • アプリケーション層

に分けれられて通信が行われます。

ネットワークのトラブルが起きた際は、この階層の下層部分から

  • ケーブルは正しく繋がっているか
  • IPアドレスは合っているか
  • 使用するプロトコルは合っているか
  • 設定用ページは表示できるか

と追っていけば、必ず何が原因かが突き止められるはずです。

焦らず、落ち着いて確認をしていきましょう!

 

いかがでしたでしょうか?

案外、ネットワークもそんなに難しくないと思えてもらえたらうれしいです!

次回は、ブロードキャストなどの通信方式について説明します。

ブログで説明しきれなかったおこぼれ話をTwitterで投稿していますので良ければフォローお願い致します↓↓

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ではでは~~☆☆

DiGidot C4ユーザーマニュアルの導入部分~日本語版

テザリングしていたらスマホのデータ容量を超えてしまった佐藤です。こんにちは。

最近有り難いことに徐々にお問い合わせをいただくようになったテープLED制御・Art-NetとsACNレコーダーのDiGidot C4

現在のところユーザーマニュアルが英語版のみとなっていますので、システムを検討いただく上で重要な仕様や配線例が書かれたユーザーマニュアルの導入部分を日本語へ翻訳しました。

以下の画像をクリックしてPDFをダウンロードして御覧ください。

特に配線についてはグランドをあわせる必要があり注意が必要です。

接続できるテープLED(SPI)の数についてはこちらの記事からパフォーマンスガイドを御覧ください。

 

これまでのDiGidot C4のご紹介はこちらもチェック!