コントロールチャンネルの設定方法

皆さんこんにちは、前歯が知覚過敏の植月です。

前回の「知ると便利!コントロールチャンネルについて」の機能紹介で、
そんな機能もあるんだ~~と知った人もいらっしゃるかと思います!

今回は、実際の使い方や設定方法について説明していきます°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°

 

【LumiNodeの場合】

コントロールチャンネルを使用した時、以下の表のDMXレベルで動作が変わります!コントロールチャンネルに設定するチャンネルを、1~512chの内一つ選択します。

〇LumiNodeのコントロールチャンネルオプション

 

例:4つの操作卓からの信号を都度切り替えて使用したい

  • 入力ソース×4に、それぞれの操作卓のプロトコルとIPアドレスを設定
  • コントロールチャンネルコントロールソースを設定
    (例:Art-Net 0ユニバース(IP指定なし) 512chを使用 )

これで、Art-Net 0ユニバース 512chの信号のレベルにより4つの入力ソースを切り替えられます。

ソース①の信号にしたいときは、512chのレベルを「8(3%)」に、
ソース③にしたいときは、レベルを「32(13%)」に変化させると切り替わります!

 

【Ethrenet-DMXの場合】

トリガーチャンネルを使用した時、以下の表のDMXレベルで動作が変わります!

〇Ethernet-DMXのトリガーチャンネルレベル

 

例:2つの操作卓からの信号を切り替えて出力したい場合

  • カスタム設定画面より、IPソース1とIPソース2にそれぞれIPとプロトコルを設定
  • トリガーチャンネルに使用するDMXchを設定し、「デフォルトトリガーセット」をクリック→ウィンドウ上部の変更をクリックし設定を保存
    ※トリガーチャンネルを使用する場合はモードを設定しなくてもOK

  • グローバル設定より、デバイスセッティング「トリガーの有効」を「DMX」に変更。(デフォルトはDisabledになっている)
  • トリガーとして使用するユニバースとプロトコルを設定し、変更をクリック。(例:Art-Net 0ユニバース(IP指定なし) 512chを使用 )

これで、Art-Net 0ユニバース 512chの信号のレベルにより2つの入力ソースを切り替えられます。

IPソース①の信号を出力したいときは、512chのレベルを「32(13%)」
IPソース②の信号を出力したいときは、512chのレベルを「40(16%)」に変化させると切り替わります!

 

コントロールソースのIPアドレスを指定しないと、どの卓からの信号でも受けられるので専用の卓を作らなくても大丈夫です!
(もちろん、切り替え専用の卓としてIPアドレスを指定できますよ!)

音楽フェスや、長時間の公演などでオペレーターが入れ替わる時に卓を切り替えられると、とても便利ですよね°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°

Luminexのノードは変換の機能以外も充実していますので、気になった方は是非お問合せ下さい!!

ではでは~~☆☆

プロセッシングエンジンってなに?

皆さんこんにちは、桃鉄🍑大好き植月です。

今回はLumiNodeの「プロセッシングエンジン」についてご紹介致します!

 

【プロセッシングエンジンとは?】

LumiNodeでは、この「プロセッシングエンジン」によってコンバーターの役割を果たしています。

そもそも「プロセッシングエンジン」とは何か?

プロセッシングエンジンとは、簡単に言うと

DMX1ライン分の変換を処理する機能になります。

LumiNodeのシリーズごとで、プロセッシングエンジンの数=変換処理できる個数が異なります。

LumiNodeのDMXポートの数+αでプロセッシングエンジンがあることにより

DMX以外の変換処理をLumiNodeで行うことが可能になるのです!(ワーパチパチパチ)

 

【プロセッシングエンジンの設定】

プロセッシングエンジンの設定には「入力ソース」「出力ソース」「モード」を選択します。

  • 入力ソース

入力ソースには、変換前のソースを選択します。

入力ソースで選択できるソースは「DMXポート」「Art-Net」「sACN」「RTTrPL」「インターナル(プロセッシングエンジン)」「プレイ(SHOWデータ)」となります。

 

  • 出力ソース

出力ソースには、変換後のソースを選択します。

出力ソースで選択できるソースは「DMXポート」「Art-Net」「sACN」となります。(複数選択可)

 

  • モード

モードでは、「入力ソース」「出力ソース」に変換するためのモードを変更できます。

  ・「フォワード」→一つの入力ソースを出力ソースに変換

  ・「LTP・HTPマージ」→最大4つの入力ソースをマージして出力ソースに変換

  ・「バックアップ」→入力ソースにメインとバックアップとして指定し、切り替えて出力

  ・「クロスフェード」→入力ソースのメインとバックアップをクロスフェードで切り替えて出力

  ・「スイッチ」→最大4つの入力ソースを出力ソースに変換

 

プロセッシングエンジンは、これらを組み合わせてシステムに当てはめていきます。

プロセッシングエンジンを設定するときは、左(入力ソース)から右(出力ソース)を設定できるので、流れが非常にわかりやすいのが魅力です!

用途次第では、DMXイーサネットプロトコルに変換したり

イーサネットプロトコルから別のイーサネットプロトコルへマージして変換したり

LumiNodeで作成したスナップショットのデータDMXとイーサネットプロトコルで出力できたりと柔軟な設定が行えます°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°

次回は、プロセッシングエンジンの活用法をご紹介します!

 

ではでは~~☆☆

 

sACNviewからsACNを出力する

sACNviewからsACNを出力する

仕込み中、ノードに繋いだ灯体が暴走する!記事の対処法ページとなります。

※事前にsACNviewを使用するPCにインストールし、
PCのIPアドレスはノードと合わせて下さい(ノードと同じIPアドレスは使用しないで下さい)※

https://sacnview.org/

また、sACNviewにつきましてはLuminexのソフトウェアではありません、ご了承下さい。

①sACNviewを起動

起動の際、ノードと同じネットワークを選択してください。

 

②TransmissionからsACNを出力する

sACNviewの左上にある、電波マークの「Transmission」をクリックします。

 

クリックすると、小窓が出てきます。

「Universe」に出力したいユニバース番号を指定します。

(複数ある場合はTransmissionを複数作成してください)

ユニバース番号を指定したら、「Start」をクリックします。

これで全レベル0の出力がされますが、万が一されない場合は

右側にある卓画面で「1 THRU 512 AT 0 ENTER」を入力してください。

 

これで、sACNviewからsACNが出力されます!!!

出力されると、左側のUniverse ListにsACNviewからの出力が確認できます。

 

いかがでしたでしょうか?

sACNviewは機器の監視は出来ませんが、ネットワーク上のsACNユニバースの監視は簡単にできますのでsACNを使用される方にオススメです!

ではでは~~☆☆

仕込み中、ノードに接続した灯体が暴走する!

皆さんこんにちは、いいちこをボトルキープしてる植月です。

今回は度々質問を頂きます、仕込み中にノードにムービングなど灯体を接続すると勝手に動き出す!という問題の解決策をご紹介します。

このご質問は、劇場など常設で使用されているノードに多い現象です。

起こった時の対処法と、起こらないようにする対処法をご紹介いたします!

LumiNodeでもEthernet-DMXシリーズでも同様の対処法になります。

 

 

【そもそもなんで起きるのか?】

Luminexのノードは、デフォルトの設定ではDMXを保持する設定になっています。

ノードは、DMXポートに設定されたArtNetやsACNのユニバースを受けてDMXに変換します。

受けていたユニバースが無くなる=卓等の送信元からの信号が途切れると、

ノードは初期設定でDMXを保持するようになっています。

※Ethernet-DMXシリーズでは、保持はArtNetのみでsACNの保持は出来ないので注意!

公演が終了して、卓もバラして、次公演の仕込みを行っていた時、灯体に電源を入れ、DMXケーブルをノードに挿した瞬間、勝手に明かりがつき始めたり動き出したりした!なんで!?故障か!?

と、なってしまいます。

これはノードがDMXの保持をしているから起こるのです!!

(卓を落としてそのままだとムービングのホームポジションなどが残ってしまうのです・・・)

 

 

【このDMXの保持、一体いつまで続くの?】

ノードのDMX保持は、ArtNetやsACNが途切れてから任意で保持する時間を設定できます。

時間を決めない場合は、電源を落とすまで保持し続けます。

つまり、常設の場合はノードの電源を落としたりしない限りはDMXを保持したままとなるのです。

 

【対処法①】

卓を落としてから、ノードが保持してしまっている場合はそのDMXを保持しているノードを一旦再起動させて下さい。

再起動すると、一旦保持していたDMXデータが無くなります。

 

【対処法②】

ノードの電源が簡単に落とせない場合はPCを使用して、ArtNetユニバースやsACNユニバースを新たにネットワーク上に送出してあげて下さい。

ノードは、ずっと自分に設定されたユニバースを求め続けています。

ネットワーク上に自分の求めるパケットが無い=保持を続けるので新しく送出することで、ノードがようやく求めるパケットを受けて保持していたデータから乗り換えることができるのです。

PCからどのように出力するかは、以下のページよりご確認下さい。

〇LuminetMonitorからArtNetを送出する場合

〇sACN viewからsACNを送出する場合

 

 

【起こらないようにするには?】

①ノードの保持の設定を変える

※保持の設定が無くなってしまうため、システムをよく確認して可能であれば行ってください。

設定変更方法は以下のページをご確認ください。

〇LuminexノードのDMX保持の設定を変更する

 

②公演終了後は必ずPCから使用したユニバースの全チャンネル0レベルを送る

 

 

いかがでしたでしょうか?

今回は、ノードのDMX保持で起こる現象についてお伝えしました。

ネットワークのこんなトラブルの解決方法がわからない!なんてことがありましたら

コメント欄にご相談ください(⌒∇⌒)

 

ではでは~~☆☆