皆さんこんにちわ、声がデカい植月です。
今回は、以前ツイッターで投票して頂き2番目に多かったArt-NetとsACNについてお話しする前に、イーサネットプロトコルの中身について説明いたします°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°
ネットワークの土台を一つずつしっかり知っておけば、使い方の幅が広がったりトラブルシューティングにも役立ちますよ!
【プロトコルの中身】
プロトコルとは、規格・仕様のことを指します。Art-NetもsACNもイーサネットでDMX512を伝送するためのプロトコルですが、仕様は異なります。
Art-NetとsACNは、TCP/IPの中に色々あるプロトコルのうちのUDP(User Dategram Protocol)の通信方法を用いてDMX512のデータを伝送しています。
TCP /IP(Transmission Contorol Protocol / Internet Protocol)とは、IPアドレスを使用した通信プロトコルの総称です。
UDPはリアルタイム性を重視しており、速く・大量に送るためデータの欠落などの確認をせずデータを送り続けます。
照明プロトコル以外では、映像データや音声データもUDPで送られています。
【TCPとUDPの違い】
よくTCPとUDPをまぜこぜにしてしまうことがあります。
TCP(Transmission Control Protocol)とは、データを確実に届けるためのプロトコルです。
UDPとは違い、必ずデータが届いたかどうかを確認するためスピード感は落ちます。
TCPは、主に電子メールやWebページの表示などで使用される通信方法です。
照明データや映像データなどがTCPで送られてしまうと、データが送られたかどうかを確認しなければならないので、その度にいちいち止まってしまいます。
それではこの業界は成り立ちませんよね。
なのでTCPとUDPは全くの別物と思いましょう!
【TCP/IPの階層モデル】
完全に補足となりますが、TCP/IPはIPアドレスを使用した通信プロトコルの総称と前述しました。
イーサネット通信で、データが送られるまでの順序を階層化したものを『TCP/IPの階層モデル』といいます。
サービスを提供されるまでの通信は、ケーブル等の物理的なものから順番に
- ネットワークインターフェイス層
- インターネット層
- トランスポート層
- アプリケーション層
に分けれられて通信が行われます。
ネットワークのトラブルが起きた際は、この階層の下層部分から
- ケーブルは正しく繋がっているか
- IPアドレスは合っているか
- 使用するプロトコルは合っているか
- 設定用ページは表示できるか
と追っていけば、必ず何が原因かが突き止められるはずです。
焦らず、落ち着いて確認をしていきましょう!
いかがでしたでしょうか?
案外、ネットワークもそんなに難しくないと思えてもらえたらうれしいです!
次回は、ブロードキャストなどの通信方式について説明します。
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ではでは~~☆☆