好きなキーやボタンをファンクションキーに設定する

ビットのドライバーを常に持ち歩く佐藤です。こんにちは。

久しぶりにご紹介するHog 4シリーズの使い方ヒントTips(チップス)はこちら

通常はユーザーカインド、あるいはキューリストなんかを割り付けるコマンドキーとしてお使い頂いている「ファンクションキー」に自分好みのキーや画面上のボタンを設定する方法をご紹介します。

では早速手順を見てみましょう

① [Macro]キーを素早く2回押して「Macro Directory」ウィンドウを開きます。

② [Record]→「Macro Directry」の空いているところをタッチして赤い状態にします。(マクロステップの記憶開始)

③ [Pig(豚)]を押しながら[Macro]を押して記憶を終了します。赤い状態から通常に戻ります。

④ [Open]を押しながら作成したマクロのパレットをタッチ。マクロの中身が開きます。

⑤ 複数のステップがあるので1つだけ残して残りを[Delete]で削除します。

⑥ 左側の「Command」欄を選択して[Set]を押し、{Key Press}を選択

⑦ 同様に右側の「Command」で押したいキー・ボタンを選択

※ メインツールバーのソフトキーは以下のような番号割付になっています。(クリクで拡大)

ちなみに、Road Hog 4では省略されているCueを前後に送る[Skip Forward]や[Skip Backword]は{Main Playback}にあります。

⑧ 作成したマクロを閉じたらコマンドラインの「KIND」をタッチして「CMD」に変更します。(すでに「CMD」ならこの手順は不要)

⑨ 「Macro Directory」で作成したマクロパレットをタッチしてから[Move]を押し、割り付けたいファンクションキーを押します。

以上で自分好みのキーやボタンがファンクションキーに割り付けられました。ポチッと押してみてください。

応用として、マクロ作成時に複数手順のマクロを作れば、同じようにファンクションキーに割り付けることもできますよ

エフェクトがFanでずらせない時はここをチェック!

意識して黒以外のシャツを買うようにしている佐藤です。こんにちは。

Hog4 OSのバージョンをv3.6.0以上に上げたユーザーの方から「エフェクトのオフセットができない!」といったお問い合わせを何回か頂いたので、こちらでも対策をお知らせ致します。

この症状は、小数点付きの「コンパウンドフィクスチャー」か「ドット付きユーザーナンバー」を使用している方に限り発生します。対処方法は

① {Segments}ボタンを押す(以前はGroupingと表示されていたボタンが名称変更されました。)

② {Buddy Parts}ボタンをOFFにする。(デフォルトでONになっています。)

※ Log OFFしてショーファイルを終了するとまたONに戻ります。

これはFanキーを押しながらエフェクトのオフセットやPan Tiltをずらすファニングの作業時に影響があります。

以下に実際どうなるかの事例をご紹介。4×4のRGB LEDフィクスチャーで小数点付きのフィクスチャーナンバーを使用し、レインボーエフェクトをかけている場合です。

↓Buddy PartsがONになった状態でFanキーを押しながらエフェクトのオフセットをクルクル回した場合

↓同様にBuddy PartsがOFFの場合(従来通りのオフセットがかかります)

詳細はv3.6.0のリリースノートもご覧ください。

現状ではショーファイルを読み込むたびにこの機能がONになり、場合によっては不便になるので今後改良が加わる予定です。

複雑な選択順のグループを作成する

出張土産を選ぶ時にネタに走りがちな佐藤です。こんにちは。

フルカラーLEDの器具をを大量に仕込むと、エフェクトを色々な順番で流したくなる衝動にかられませんか?そんな時、以前はユーザーナンバーを使ってテンキーでいちいち選択していましたが、プロット機能が追加されてから複雑な選択順のグループを作る作業が格段に楽になっています。

今回はプロットのパス選択ツールを使用します。
SnapCrab_NoName_2015-10-23_17-17-39_No-00

※ 以下の例では[Highlight]キーをオン(青点灯)にしてフィクスチャー選択をしています。

例① グリッドを外側から内側へ向けて、渦を巻くように選択
SnapCrab_Hog 4PC - Primary Screen_2015-10-23_17-1-44_No-00

※ Programmerでフィクスチャーの選択順を表示させる方法はこちら

例② ジグザクに選択
SnapCrab_Hog 4PC - Primary Screen_2015-10-23_17-3-17_No-00

この場合、左半分をなぞった後に一度手を離しても大丈夫です。選択状態は保持されます。続いて右側をなぞれば連続した選択順となります。
SnapCrab_Hog 4PC - Primary Screen_2015-10-23_17-3-51_No-00

選択順はグループへ記録すれば直ぐに再利用することができます。何度も利用しそうな選択順の場合は、忘れずにグループへ登録!

SnapCrab_NoName_2015-10-23_17-14-12_No-00

プロットとグループの合わせ技でエフェクトを自在に流してみてください。

今再生しているCueをキューリストの最後にコピー

駅前の立ち食いうどん屋さんがリニューアルして気になる佐藤です。こんにちは

今回はユーザーの方から頂いた質問
「キューリストの最後に今のCueをコピーしたい」の回答の1つとなります。[Copy]キーを使わないちょっと応用的なやり方ですがよろしければお試しください。

① コピーしたいCueを再生します。下の例の場合、Cue12です。
SnapCrab_NoName_2015-12-10_14-11-15_No-00

この時今再生しているキューリストが[Choose]で選択されているか確認してください。
SnapCrab_NoName_2015-12-10_14-11-31_No-00

② [Cue]キーを2回連続で素早く押します。
SnapCrab_NoName_2015-12-10_14-11-49_No-00

③ Cueエディターが開きます。今回の手順では薄水色のトラッキングパラメーターもコピーされます。
SnapCrab_NoName_2015-12-10_14-12-55_No-00

④ [Record]→{State}
SnapCrab_NoName_2015-12-10_14-13-13_No-00 SnapCrab_NoName_2015-12-10_14-13-30_No-00

⑤ 今再生しているキューリストの[Choose]キーを押します。
SnapCrab_NoName_2015-12-10_14-11-31_No-00

⑥ 先ほど開いたCueエディターを☓で閉じます。
SnapCrab_NoName_2015-12-10_14-14-47_No-00

「Programmer」ウィンドウにフィクスチャーの選択が残ってしまうので、[Clear]キーも押しておきましょう。
SnapCrab_NoName_2015-12-10_14-15-0_No-00

⑦ リストの最後にコピーされたCueはこのようになります。
SnapCrab_NoName_2015-12-10_14-18-46_No-00

この手順では[Record]の後に{State}のオプションを選択するのがポイントです。

さらにこの手順をキーストロークマクロに登録するとワンボタンであっという間に完了させることができます。詳しくはアドバンストレーニングなどでご質問くださいませ。

エフェクトを他のグループへコピーする

毎日東京駅の大丸地下惣菜コーナーの誘惑と戦いながら帰宅する佐藤です。こんにちは。

先日、Hogユーザーの方から

「エフェクトをオフセットでズラした後で、違う種類のフィクスチャーへまとめてコピーする時にユーザーナンバーを使っていると大変なので他に方法はないか」

とご質問頂きましたので、一例をご紹介します。

例えばSolaSpot Pro 1500の1から3で作成したカラーエフェクトを同じ機種とその他の機種にもまとめてコピーしたい場合:

① 作成したカラーエフェクトの状態。Hueにエフェクトを使い、Offsetでずらしてあります。(左がValue、右がOffsetを表示してあります。)
SnapCrab_NoName_2015-10-23_13-39-6_No-00 - コピー

② 1から3のグループを選択
SnapCrab_NoName_2015-10-23_13-42-6_No-00

③ コピーしたいカインド(パラメーターの種類)を先に選んでから[Copy]キーを押します。
[Colour] →  [Effect] → [Copy]
SnapCrab_NoName_2015-10-23_13-43-16_No-00

④コピーしたいフィクスチャーのグループをプラスを使って選択します。(1つだけならプラスを使用しなくてもOKです。)
[Group 1]→[ + ]→[Group 2]→[ + ]→[Group 3]
SnapCrab_NoName_2015-10-23_13-42-35_No-00SnapCrab_NoName_2015-10-23_13-44-4_No-00 - コピー

⑤ 最後に[Enter]を押してコピー完了です。
SnapCrab_NoName_2015-10-23_13-44-4_No-00

⑥ このような結果になります。
SnapCrab_NoName_2015-10-23_13-43-32_No-00

ワンポイント

  • エフェクトが適用される順番は、グループを登録する時の選択順が反映されます。
  • この手順で[Copy]キーを押す前の[Colour]や[Effect]を押さない場合、グループパレットのコピーと判断されてProgrammer上でエフェクトやカラーのパラメーターのコピーができないのでご注意ください。
  • コピーしたいパラメーターを絞りたい場合は、[Colour]のかわりにユーザーカインドも使用可能です。