制御盤に入れやすいLumiNode 4 DIN

自宅パソコンの更新でIntelにするかAMDにするか悩む佐藤です。こんにちは。

今回は、設備のシステム設計する方には「これこれ、こうゆうやつ欲しかった」となる一方で、舞台業界の方には馴染みの薄いDINレールに取り付けるタイプのノードをご紹介します。

どちらも「 LumiNode 4 DIN 」というLuminexのLumiNodeシリーズの製品。基本性能は数多くの現場で稼働中のLumiNode 4と同じです。

DINレールにガチッと取り付けられるので制御盤の中に設置しやすいスタイル。

設備向けらしく、DMXの入出力ポートは、RJ45ターミナルブロックの2種類からお選び頂けます。

電源が本体に内蔵されていないので、外部からDC12-24Vを供給してもらうかPoE対応のスイッチングハブに接続するシステムにしてご利用ください。

製品詳細はこちら

デモ機もございますのでお気軽にお問い合わせくださいませ!

スイッチングハブの基礎知識!RSTP(RlinkX)について

皆さんこんにちは、夏終わったなと油断していた植月です。暑いですね。

前回の記事でリンクアグリケーションについて説明しますと言っておりましたが、先にRSTP(ラピッドスパニングツリープロトコル)について説明させて頂きます!すみません( ;∀;)

RSTP(ラピッドスパニングツリープロトコル)・・・なんだかカタカナでややこしく聞こえますが、GigaCoreの『RlinkX(アールリンクエックス)』つまり冗長化の機能のことです!

そんなラピッドスパニングツリープロトコルの仕組みについて説明していきますよ~チェケラ

 

ラピッドスパニングツリープロトコルとは?

スイッチングハブ2台以上で2本以上のイーサケーブルで図のように接続するとリングトポロジーとなります。

【トポロジー】・・・ネットワーク機器がどのような形態で接続されている状態であるか表す用語

 

スイッチングハブは、リングトポロジーで接続すると次のスイッチングハブへまた次のスイッチングハブへとデータを転送します。

 

これにより、スイッチングハブが処理しきれずダウンしてしまいます。これをループと呼んでいます。

このループの状態になると

  • スイッチングハブがフリーズする
  • ソフトウェアでの監視やWebUIにアクセスできなくなる(PCが重たくなる)

などが発生します。こうなったら最後、スイッチングハブを再起動したりケーブルを抜いて原因を確認する必要があります。

 

しかし、このラピッドスパニングツリープロトコルの機能を持つスイッチングハブでは、ループを検出すると自動的に接続されたポートの一部をブロックし、通信を止めます。

物理的にはスイッチングハブ同士は繋がっていますが、スイッチングハブの機能であるポートの通信を止めることでループが発生することが無くなります。

このループ検出・ポートのブロッキングを瞬時に計算し行っているのがラピッドスパニングツリープロトコルの機能になります!

 

ループの防止で通信しないポート間は、他の経路で障害が発生した際に解放されバックアップの経路としての役割もあります。

GigaCoreのRlinkXという機能は、このラピッドスパニングツリープロトコルの機能によって冗長化された経路を自動的に設定してくれます♪

 

GigaCoreはデフォルトで全てのポートがRlinkX有効なので、画像の設定を変更しない限り、どのポートをリングトポロジーで接続してもループすることはありません。

しかし!RlinkXを無効にしたポートを使ってリングトポロジーでスイッチ間を接続するとループが発生して処理しきれなくなってフリーズしまうので注意です。

 

また、GigaCoreと他メーカーのスイッチングハブを接続する場合、RlinkXが有効になっているポートに接続するとラピッドスパニングツリープロトコルの機能がないスイッチングハブだと通信できなことがありますので、そんなときはRlinkXを無効にしてみてくださいね♪(リングトポロジーに注意!)

 

いかがでしたでしょうか?

ループしない理由や、どうやって冗長化していたのか疑問が晴れたらうれしいです。

 

次回こそ!リンクアグリケーションのお話になります!!

そろそろWebセミナーもやりたいですね!

 

ではでは~~~☆☆

Luminex製品日本語版リリースノート公開!

皆さんこんにちは、断酒が一か月続いている植月です。

これまで度々ご要望がありました・・・

ウシオライティングが独自に日本語訳をしたLuminex製品3機種のリリースノートを公開致します!

GigaCoreシリーズ・・・v2.3.0~v2.8.9 (2023/6/8更新)

LumiNodeシリーズ・・・v1.1.0~v2.4.4 (2023/6/8更新)

Ethernet-DMXシリーズ・・・v4.1.6~v4.4.1

LuminetMonitor・・・v2.2.1~v2.3.4 (2023/6/8追加)

それぞれのバージョンで追加された機能や、バグの修正などを日本語で読みやすく致しました。

是非ご参考下さい♪

(上記記載以前のバージョンについては、リリースノートに記載しておりませんのでご了承ください)

ご登録頂くと更に今後の追加情報などもお知らせしていく予定です°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°

 

以下、ご登録フォームよりお気軽にダウンロードが可能です!

お申込みはコチラ!!!

 

※このリリースノートはウシオライティングが独自に日本語訳したものとなります。

ルミネックスジャパン株式会社への問い合わせはお控え頂きますようお願い致します。

 

 

スイッチングハブの基礎知識!通信速度とネットワーク帯域について

皆さんこんにちは、かっぱ巻きにハマっている植月です。

 

本日は、最近よく質問を頂きますスイッチングハブ(GigaCore)についての基礎知識をご説明します°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°

 

スイッチングハブとは?

LuminexのスイッチングハブであるGigaCoreシリーズは、『L2(レイヤー2)』の『マネジメント』『インテリジェントスイッチングハブ』となります。

L2(レイヤー2)とは、OSI参照モデルという機器間のデータのやり取りを階層に分けたものの、下から2層目のデータリンク層に分類される部分になります。

L2スイッチングハブは、他のネットワークへ繋ぐ役割は持ってません。あくまでも同一のネットワークでのやり取りをしています。

これらを簡単に言うと、設定変更できる、VLAN(グループ設定)やQoS(ネットワーク機器の伝送優先度の設定)の機能を持つスイッチングハブということです。

VLANの設定についてはこちらの記事をご参照下さい♪

スイッチングハブの性能によっては、sACNで使用するマルチキャストの機能がうまく働かないことなどありますので、スイッチングハブの選択はとても大事なのです。

 

通信速度と帯域幅について

通信速度は、10M/100M/1G(1000M)/10Gbpsと4段階あります。

bps・・・Bit Per Second の意味で、1秒間に何bitを伝送できるか表しています。

通信速度は、データを伝送する時の最大のスピ―ドとなります。

多くのスイッチングハブは、デバイスと接続した時オートネゴシエーション(自動)で適切な通信速度に設定され、データのやり取りをします。

この時、スイッチングハブと接続された機器が適切な通信速度で通信していないとデータのやりとりがうまくいかず、途切れたり繋がらなかったりします。

※おかしいなと思ったらケーブルが正しく奥まで刺さっているか、機器側の設定は問題無いか確認しましょう!※

 

また、ネットワーク帯域(伝送帯域)と通信速度は同じbpsの単位が使用されていますが、微妙に役割が違います!

ネットワーク帯域とは、道路の道幅のようなもので帯域が増えればその分送れるデータも増えるということになります。

 

車幅が狭いと、車が詰まってゆっくり走ってしまいます。

車幅が広いと、より多くの車がスムーズ走ることができます。

ネットワークの帯域は、伝送するために広く・通信速度が早いとより多くのデータが流せるようになります♪

 

LuminetMonitorでは、各ポートがどれくらいの帯域を使用しているかモニタリングできますよ♪

TXは送信、RXは受信という意味になります。

(画像では、LuminetMonitorから300uniほど出力しているときの帯域になります)

 

Araneoでは、トラフィックモニターとしてポート間のデータの通信量をモニタリングすることができます。

 

是非インストールしてみて下さいね☆

Luminexのソフトウェアのインストールはこちらから!

 

通信速度のトラブル

最近は、照明さんでも映像のシステムをネットワーク機器で使用される方が増えているのではないでしょうか?

そんな時、今一度使用しているスイッチングハブの仕様を確認してみてください!

スイッチングハブが、『10/100Mbps』までしか対応していないものだと、機器同士が通信しなかったり、通信が途切れたりして正常に映像が出ないことがあります。

照明のネットワーク機器だけだと、あまりネットワーク帯域を使用しないことも多いため、見落としがちになってしまいます・・・

映像のシステムでは、たくさんのネットワーク帯域を必要とすることもありますので、是非システムの見直しをしてみてくださいね☆

分からないことがあれば、いつでもご相談ください!

 

次回の記事では、スイッチングハブのグループ(VLAN)について前回の記事より更に詳しくお話したいとおもいます!

 

ではでは~~~☆☆☆

 

 

 

 

Araneo v1.4.0の新機能と注意点!

新年度となりましたが、気持ちはまだ正月な植月です。

 

ずいぶんご無沙汰な記事になってしまいました涙

さて、先日LuminexのGigaCore監視ソフトの『Araneo』の最新バージョン

v1.4.0

が発表されました°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°

 

【Araneo v1.4.0を使用する前の注意点】

Araneo v1.4.0はWindows10・MacOS X Mojave, Catalina or Big Sur以上で動作します。

それよりも前のOSをご使用のPCは、Araneo v1.4.0の動作環境に適していないため使用できません。

それよりも前のOSのPCでは、Araneo v1.3.0以前がご使用頂けますがLumiNodeの監視などは出来ないためご注意下さい。

それではv1.4.0で追加になった新機能を一部ご紹介します♪♪♪

インストールの方法はコチラから!

バージョンアップの方法はコチラから!

※v1.3.0をお使いの方はAraneoから直接アップデートが出来ない場合があります。お手数ですが、c:/program files/Araneo/updater.exeを手動で起動させてコンポーネントの更新をクリックしてください。

 

【AraneoでLumiNodeの監視】

GigaCoreに接続されているLumiNodeも、直感的に分かり易いインターフェイスでどこにどのデバイスが接続されているかが分かり易くなりました!

※旧タイプのEthernet-DMXシリーズはAraneoに対応していません※(5/27追記)

さらに、LumiNodeを選択すると下ウィンドウのSystemに

『Identify』『WebUI』『Reboot』『Reset』『Update Firmware』

がAraneoからワンクリックで行えます。

LuminetMonitorは、Art-Net・RDM監視モニターの役割もありますが

Nodeの設定を行いたい場合はAraneoだけでも充分です。

※LumiNode自体の設定はブラウザで行いますので、Araneoからは設定ブラウザを開くのみとなります※

 

何よりも、遠隔で『Reboot』出来るようになったのは個人的にはめちゃくちゃ待っていた機能です!

わざわざSUSを降ろしたり、LumiNodeの電源を抜いたりする必要はありません♪

ちなみに、GigaCoreが無くてもLumiNode単体をAraneoで監視などもできちゃいます!

 

【AraneoでLumiNodeのバージョンアップ】

さらにさらに、LumiNodeのバージョンをAraneo上の全てのLumiNodeを一度に上げることもできちゃいます!!!!!!

今までは一台一台ブラウザからしかバージョンを上げられませんでしたが、Araneoから全てのLumiNodeに対して出来るので非常に手間が省けます。

①Araneoの上にある「Firmware Update」をクリックします。

②Araneoからバージョンを上げるためには、事前にインターネットに接続してバージョンファイルをAraneoにダウンロードさせる必要があります!

(インターネットに接続せず、Araneoにファームウェアバージョンファイルを入れたい場合は別のブログ記事にてアップします!)

③上げたいバージョンの「Upgrade」をクリックします。

 

Comfirmationウィンドウが出て、Araneo上にあるLumiNodeの総数に対してバージョンを上げる確認があります。

良ければそのまま「Upgrade」をクリックします。

 

アップデートが始まると、進捗状況が一目で分かります♪

 

完了し、CloseをクリックするとLumiNodeのバージョンが変更されていることがわかります♪

 

 

いかがでしたでしょうか?

Araneo v1.4.0では、さらに細かな修正や、インターフェイスの使いやすさが増えました。

LumiNodeをご使用頂いているお客様は是非Araneo v1.4.0を試してみて下さいね!

 

ではでは~~☆☆