スイッチングハブの基礎知識!VLANの仕組みについて

皆様こんにちは、自主禁酒予定の植月です。

ネットワークの記事の更新が亀並みに遅くてすみません!

今回は、GigaCoreのVLAN(=グループ)の仕組みについてご説明していきます°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°

最近では、常設のホールでもホール回線・持込回線をスイッチングハブごとではなく、VLANによって分けていることが多くなっています。

それだけ、ネットワークを使用するセクションが増えてきているということですね!

ITの知識が無くても、すぐに・簡単に・分かり易く設定できるGigaCoreはLuminex製品の魅力の一つです♪

簡単に設定できるVLAN(=グループ)設定ですが、どのような仕組みで分けられているのか知っていると、この機能を使った時のトラブル回避に役立つと思います!

GigaCoreのVLAN(=グループ設定)方法についてはこちらから!

 

ではVLANとはいったい何なのでしょうか??

 

VLANとは?

VLAN(VartualLAN)の略で、ポートやスイッチングハブにより、ネットワークを物理的に区切るのではなく、仮想的にネットワークを区切る設定となります。

この時、区切られた各ネットワークはLANセグメントと呼ばれます。

簡単に図で解説します!

全てが同じセグメントであれば、どこのポートに接続しても卓からのデータを受け取ることができます。

 

ここで、セグメントを2分割します。

そうすると、同じセグメントのポートであれば卓からのデータを受け取れますが、違うセグメントのポートに接続したノードは卓からのデータを受け取ることが出来ません。

このように、同じスイッチングハブを使用していても、VLANを使用する事で簡単にネットワークを区切れます!

照明のセクション・音響のセクション・映像のセクション等、それぞれのデータ量が異なる場合全て同じセグメントだと、他セクションへ干渉してしまう恐れがあります。

↑の図は一例なので、このシステムで必ず干渉が発生するわけではありません

そのため、ポートごとにVLAN設定を施すことで、ネットワークが区切られて他へ干渉しないシステムになります。

 

VLANの仕組み

今回は、L2スイッチングハブで良く使用されるタグVLANの仕組みについてご説明します♪

タグVLANとは、送られるイーサネットフレームにVLANのタグと呼ばれる数字をつけます。

GigaCoreのグループ設定にある『VID』という数字は、このフレーム内につく数字になります。

 

この数字によって、スイッチングハブがそれぞれのセグメントから送られてきたデータをタグごとに転送先を振り分けてくれているおかげで、ネットワークが分断されているのです!!

また、複数グループ設定をしたGigaCore同士を接続するための専用ポートであるISL(InterSwitchLink)は、各グループのVIDをまとめて送る役割があります。

 

GigaCoreの各LANセグメント(Group)のVID

GigaCoreのLANセグメント(Group)は、1~20まで設定できます。各VIDは以下となります。

Luminexの場合は、各LANセグメント(グループ)ごとに初めからVIDが割り振られています。

Group1(Management)→VID 1

Group2→VID 200

Group3→VID 300

~略~

Group20→VID2000

初めから割り振られているので、ユーザー側はGigaCore同士でシステムを組むときVIDを設定しなくてもLANセグメント(グループ)を分けることができます♪

ただし、サードパーティー製のスイッチングハブとGigaCoreを接続するとき、このVIDを合わせる必要があります。

GigaCoreのVIDは、変更可能ですのでサードパーティー製のスイッチングハブと同じVIDに設定してもらうと同じセグメントになります。

※GigaCore v2.6.4以上でサードパーティ製スイッチングハブと接続した時、ISLのマネジメントグループのタグを外す場合があります。

通信できないことがありましたら、ISL→Advanced→Tagged Management Group VID 1:のチェックボックスを外してみて下さいね!

 

いかがでしたでしょうか?

GigaCoreはいろんなスイッチングハブの中でも、VLAN(グループ)設定がとっても簡単なので、是非設定してみてくださいね☆

次回はリングアグリケーションについてご説明いたします!

ではでは~~~☆☆

キューリストのInsert Linkって意外と使う機能かもしれない

駅から会社まで日陰が多いルートを探る佐藤です。こんにちは。

今回の記事は長いのでお時間ある時に御覧ください

先日Hog 4ユーザーの方がオペをしている姿を拝見する機会がありまして、その時「Insert link」の機能を利用して効率的にプログラムをされていました。

そこで、ふと「あれ、Insert Linkって意外とよく使うのにブログで紹介したことないのでは?」と思い出したので、今回は設定方法を解説してきたいと思います。

どんな時に使うのか?

  • 曲の途中で繰り返しがあるとき。(例、ドラム→Hey!→ドラム→Hey!を4回繰り返すCue)
  • ツアーの途中で1会場だけMCの段取りが変わってCueを飛ばす必要がある

などの時に使っている方が多いようです。では設定方法を見てみましょう。

 リンクを設定したいCueに再生の印(薄青の背景色)を進めてから、キューリストの上部にある{Insert Link}を押します。

 現在のCueの直後(すぐ下)に「Link」という名前の特別なCueが作成されます。

 以下の項目を設定します。

Fade欄:リンクする(飛ぶ)Cue番号を数字で指定(入力するときは数字だけでOK)

Delay欄:どれだけの期間、リンクするかを以下の中から設定

  • Forever:常にリンク先へ飛びます。
  • Count:指定した回数だけリンク先に飛んだ後は「Link」へ進み、もう一度Goするとさらに下のCueへ進みます。
  • Timed:最初に「Link」Cueで飛んでから時間を計り、指定された時間を過ぎてから「Link」Cueを再生すると「Link」へ進み、もう一度Goするとさらに下のCueへ進みます。

 

設定としては以上です。ここからは使いこなすためのポイントをご紹介

ポイント① 「Link」直後のCueタイミング設定にご注意

「Count」または「Timed」の場合、指定した回数・時間が過ぎて「Link」Cueへ進んだ後、次のCueへは自動的に進みません。自動で次のCueを再生させたい場合は、以下のように「Link」Cueの直後にあるCueに「Follow」を設定しておきましょう。

ポイント② 「Forever」設定でキューリスト内チェイスをする場合

「Forever」設定とWaitタイムを使って以下の様にCueを組んで自動的にCueが何度も再生される、いわゆるチェイス状態にした場合は注意が必要です。その状態を抜けて次のCueに行くにはキューリストオプションの「Action of Go when looping」を以下のいずれかに設定してください。

  • {Exit loop immediately} :すぐにループを抜けて「Link」Cueへ進む。次のCueへ自動で進みたいならポイント1のように「Follow」の設定を忘れずに。
  • {Exit loop at end} :ループの最後まで再生してから「Link」Cueへ進む。次のCueへ自動で進みたいならポイント1のように「Follow」の設定を忘れずに。

他の設定ではループから抜け出せないのでご注意ください。

リンクキューは特に繰り返しが多い曲では、Cueの修正回数が減らせて打ち込み効率がアップするので、まだ使ったこと無い方はぜひお試しください。

赤いグルグルが出たら要チェック!

休みの日になると唐揚げなどを揚げることが多い佐藤です。こんにちは。

集中してHogの打ち込み作業をしていると、ショーファイルをバックアップする操作も流れでササッとUSBメモリに取っていただいていると思います。

しかし、もしそんな時でも卓画面右下あたりに赤いグルグルが出ていたら必ずクリックして詳細を確認してみてください。

表示される「Task Status」ウィンドウには、オペレーターが操作をしてHogが実行した処理結果を表示してくれています。ここで注目してもらいたいのが、赤文字!

Failurefailedは「失敗」という意味なので、下の図の場合、ショーファイルバックアップに失敗しています。

この状態では、正常にバックアップが取れていません。USBメモリを変える、ログオフしてからショーファイルを読み込み直して再度バックアップするなど対応が必要となります。

これ以外にも、卓で処理することができない操作をした場合に赤くなるので、気づいたらクリックかタッチをして詳細を確認するようにしてください。

1つのCueからいらないデータだけ消してトラッキング状態にするには?

ドリンクバーに行くと色々ミックスしたくなる佐藤です。こんにちは。

今回は以前ご紹介したCueから不要なデータ一括で消す方法とは違い、1つのCueからデータを削除する手順をご紹介します。削除すれば、前のCueからデータを引き継ぐトラッキング状態にできるので、気づかず入ってしまったパラメーターデータはこの方法でサクッと削除しましょう。

① Cueを再生中なら[Cue]キーを2度素早く押してCueを開きます。または、[Cue] → [5] → [Open] (Cue5を開く場合)

② 削除したいデータが入っているフィクスチャーをグループや灯体番号で選択します。

③ [Beam]キーを押してホイールに削除したいパラメーターを表示させます。(別のパラメータなら[Position]や[Colour]キーを押します。)

④ バックスペース [←] キーを押しながら、削除したいパラメーターのホイールを少し回します。回す方向はどちらでもOK。

⑤ データが消えたら[Update]キーを押します。Cueが閉じて修正完了です! 

削除したいパラメータが少ないなら以下の方法でも削除できます。

① Cueを開きます。(上記①と方法は一緒です)

② 削除したいパラメーターをドラッグで選択

③ [Pig]キーを押しながらバックスペースキーを押します。

④ 削除できたら最後に[Update]キーを押して作業完了です

Hue Saturationの横にWhiteを表示したい

週1で水出しコーヒーを入れる佐藤です。こんにちは。

今回は、先日頂いたHogへのご質問から

HueとSaturationのホイール横にWhiteを置いて操作したい

通常は別の場所にWhiteが並ぶのため、カラーピッカーでHue Saturationをメインで使う方ならWhiteはここがいいですよね。

それでは手順を見ていきましょう。

 「Menu」ウィンドウの{Kinds}、または、[Open] + {Kinds}をタッチします。 

 「Kinds」ウィンドウで[Open] +{Colour}をタッチします。

 エディター左半分のツリーから「White」を探して、右半分にあるHue Saturationの横へドラッグアンドドロップ

 忘れずに{Apply}ボタンをタッチしましょう。

以上で完了です!

注意点

  • この変更はショーファイルに保存されます。新規でショーファイルを作成すると最初の状態に戻ります。
  • Colour以外の並びも変更できますが、初期設定のホイール並び順が変わるので変更は慎重に行ってください。鍵印は変更不可です
  • 自由にホイールのパラメータを変えて呼び出せるUser Kindsの作成もおすすめです。こちらの資料の72ページから76ページ参照