プロセッシングエンジンってなに?

皆さんこんにちは、桃鉄🍑大好き植月です。

今回はLumiNodeの「プロセッシングエンジン」についてご紹介致します!

 

【プロセッシングエンジンとは?】

LumiNodeでは、この「プロセッシングエンジン」によってコンバーターの役割を果たしています。

そもそも「プロセッシングエンジン」とは何か?

プロセッシングエンジンとは、簡単に言うと

DMX1ライン分の変換を処理する機能になります。

LumiNodeのシリーズごとで、プロセッシングエンジンの数=変換処理できる個数が異なります。

LumiNodeのDMXポートの数+αでプロセッシングエンジンがあることにより

DMX以外の変換処理をLumiNodeで行うことが可能になるのです!(ワーパチパチパチ)

 

【プロセッシングエンジンの設定】

プロセッシングエンジンの設定には「入力ソース」「出力ソース」「モード」を選択します。

  • 入力ソース

入力ソースには、変換前のソースを選択します。

入力ソースで選択できるソースは「DMXポート」「Art-Net」「sACN」「RTTrPL」「インターナル(プロセッシングエンジン)」「プレイ(SHOWデータ)」となります。

 

  • 出力ソース

出力ソースには、変換後のソースを選択します。

出力ソースで選択できるソースは「DMXポート」「Art-Net」「sACN」となります。(複数選択可)

 

  • モード

モードでは、「入力ソース」「出力ソース」に変換するためのモードを変更できます。

  ・「フォワード」→一つの入力ソースを出力ソースに変換

  ・「LTP・HTPマージ」→最大4つの入力ソースをマージして出力ソースに変換

  ・「バックアップ」→入力ソースにメインとバックアップとして指定し、切り替えて出力

  ・「クロスフェード」→入力ソースのメインとバックアップをクロスフェードで切り替えて出力

  ・「スイッチ」→最大4つの入力ソースを出力ソースに変換

 

プロセッシングエンジンは、これらを組み合わせてシステムに当てはめていきます。

プロセッシングエンジンを設定するときは、左(入力ソース)から右(出力ソース)を設定できるので、流れが非常にわかりやすいのが魅力です!

用途次第では、DMXイーサネットプロトコルに変換したり

イーサネットプロトコルから別のイーサネットプロトコルへマージして変換したり

LumiNodeで作成したスナップショットのデータDMXとイーサネットプロトコルで出力できたりと柔軟な設定が行えます°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°

次回は、プロセッシングエンジンの活用法をご紹介します!

 

ではでは~~☆☆

 

LuminexノードのDMX保持設定変更

LuminexノードのDMX保持設定変更

仕込み中、ノードに繋いだ灯体が暴走する!記事の対処法ページとなります。

※DMXの保持の設定を変更する場合は、必ずシステムをよく確認し、断絶された時にノードからのDMXが無効になっても問題ないことを確実に確認して下さい※

【LumiNodeの場合】

左のメニューより、「DMX/RDM」から「断続的なDMX出力」を選択します。(英語の場合は「DMX output time continuous」)

デフォルトの場合は、チェック●が右側で色がついている状態が有効となっています。

有効になっていると、DMXを保持します。

保持しない場合は、このチェック●をクリックし左側にある状態にして下さい。

これで無効になり、「DMX 出力の継続時間(分:秒)」の分:秒が編集できる状態になります。(英語の場合は「DMX output time (min:sec)」)

任意の時間を入力して、保存をクリックして設定を保存してください。

これで、ArtNetもしくはsACNが断絶されてから任意の時間後にノードから出力されるDMXは無効となります。

【Ethernet-DMXの場合】

左側のメニューから「グローバル」を選択します。

DMXディテイルの「DMXアウトプットタイム」は、デフォルトだと連続になっています。

連続になっていると、DMXを保持するという意味になります。

保持しない場合は、連続以外の1秒~10分を選択してください。

選択後、下の変更ボタンをクリックしてください。

バージョンv4.3.2以降で1~3秒が選択できるようになります。

これで、ArtNetが断絶後指定した時間でノードから出力されるDMXが無効になります。

 

いかがでしたでしょうか?

ノードのDMX保持は良し悪しがありますので、十分注意して設定して頂ければと思います!

ではでは~~☆☆

LuminetMonitorからArtNetを出力する

LuminetMonitorからArtNetを出力する方法をご紹介致します。

仕込み中、ノードに繋いだ灯体が暴走する!記事の対処法ページとなります。

※事前にLuminetMonitorを使用するPCにインストールし、
PCのIPアドレスはノードと合わせて下さい(ノードと同じIPアドレスは使用しないでください)※

https://www.luminex.be/support-2/product-downloads/

 

①LuminetMonitorを起動

起動の際、IP選択はノードと同じネットワークを選択してください。

LuminetMonitor上で、「DMX Generator」を使用します。

 

②DMX GeneratorからArtNetを出力する

DMX Generatorの左上にある、「Add generator」をクリックします。

出力するジェネレーターのユニバースの範囲を「Start」「Stop」で指定します。(例は1~10ユニバース)

FunctionのRampをダブルクリックし、「Control」を選択します。

Controlを設定したら、ジェネレーターの左側にある「State」のチェックボックスをクリックして、✔を入れます。

これで、LuminetMonitorからArtNetが出力されます!!!

 

③レベルを変更する

Controlでは、512chのレベルをフェーダー卓のように操作することができます。

ジェネレーターを右クリックして、「Control Panel」を開きます。

ALLチャンネル 0レベルで出力する場合は、右上の「Clear ALL」をクリックすると確実です。

 

④ジェネレーターを止める

ジェネレーターを止めるときは、左端の「state」のチェックを外します。

 

いかがでしたでしょうか?

LuminetMonitorを使用すると、ネットワーク機器の監視はもちろん

ArtNetを出力し、機器のテストなども簡単に行うことができますよ♪

是非ご活用ください!

 

ではでは~~☆☆

仕込み中、ノードに接続した灯体が暴走する!

皆さんこんにちは、いいちこをボトルキープしてる植月です。

今回は度々質問を頂きます、仕込み中にノードにムービングなど灯体を接続すると勝手に動き出す!という問題の解決策をご紹介します。

このご質問は、劇場など常設で使用されているノードに多い現象です。

起こった時の対処法と、起こらないようにする対処法をご紹介いたします!

LumiNodeでもEthernet-DMXシリーズでも同様の対処法になります。

 

 

【そもそもなんで起きるのか?】

Luminexのノードは、デフォルトの設定ではDMXを保持する設定になっています。

ノードは、DMXポートに設定されたArtNetやsACNのユニバースを受けてDMXに変換します。

受けていたユニバースが無くなる=卓等の送信元からの信号が途切れると、

ノードは初期設定でDMXを保持するようになっています。

※Ethernet-DMXシリーズでは、保持はArtNetのみでsACNの保持は出来ないので注意!

公演が終了して、卓もバラして、次公演の仕込みを行っていた時、灯体に電源を入れ、DMXケーブルをノードに挿した瞬間、勝手に明かりがつき始めたり動き出したりした!なんで!?故障か!?

と、なってしまいます。

これはノードがDMXの保持をしているから起こるのです!!

(卓を落としてそのままだとムービングのホームポジションなどが残ってしまうのです・・・)

 

 

【このDMXの保持、一体いつまで続くの?】

ノードのDMX保持は、ArtNetやsACNが途切れてから任意で保持する時間を設定できます。

時間を決めない場合は、電源を落とすまで保持し続けます。

つまり、常設の場合はノードの電源を落としたりしない限りはDMXを保持したままとなるのです。

 

【対処法①】

卓を落としてから、ノードが保持してしまっている場合はそのDMXを保持しているノードを一旦再起動させて下さい。

再起動すると、一旦保持していたDMXデータが無くなります。

 

【対処法②】

ノードの電源が簡単に落とせない場合はPCを使用して、ArtNetユニバースやsACNユニバースを新たにネットワーク上に送出してあげて下さい。

ノードは、ずっと自分に設定されたユニバースを求め続けています。

ネットワーク上に自分の求めるパケットが無い=保持を続けるので新しく送出することで、ノードがようやく求めるパケットを受けて保持していたデータから乗り換えることができるのです。

PCからどのように出力するかは、以下のページよりご確認下さい。

〇LuminetMonitorからArtNetを送出する場合

〇sACN viewからsACNを送出する場合

 

 

【起こらないようにするには?】

①ノードの保持の設定を変える

※保持の設定が無くなってしまうため、システムをよく確認して可能であれば行ってください。

設定変更方法は以下のページをご確認ください。

〇LuminexノードのDMX保持の設定を変更する

 

②公演終了後は必ずPCから使用したユニバースの全チャンネル0レベルを送る

 

 

いかがでしたでしょうか?

今回は、ノードのDMX保持で起こる現象についてお伝えしました。

ネットワークのこんなトラブルの解決方法がわからない!なんてことがありましたら

コメント欄にご相談ください(⌒∇⌒)

 

ではでは~~☆☆

 

Araneoの最新バージョンv1.2.2

皆さんこんにちわ、営業サポートの植月です!

前回のAraneoの記事からエライ期間が空いてしまってすみません!

これからもっとLuminexと照明ネットワーク知識について皆さんにお届けできるよう頑張ります!!

と、いうことで今回はAraneoの最新バージョンとバージョンアップ方法についてです。

 

Araneoが発表された当時にインストールした方や、このブログを見てインストールされた方いろんな方がいらっしゃるかと思います。

2021年4月現在、Araneoの最新バージョンはv1.2.2です!!

v1.2.0以降での大きな変更点は

  • GigaCoreに関する警告やエラーを表示するインジケーターの追加
  • 「Group」から「Zone」への名称変更
  • 無効に設定しているポートの視覚化

などがあげられます。

その他もろもろのバグ修正もありますので、是非バージョンアップしてみて下さい!

Araneoのバージョンアップはとても簡単です♪

 

 

【Araneoのバージョンアップを行う】

①Araneoの使用PCをインターネットに接続する。

PCをインターネットに接続する際は、ファイアウォールを有効にすることを忘れずに!

 

②インターネットを接続後、Araneoを起動させる

Araneoを起動させると、自動的に初めにバージョンアップを行うか確認されます。

右下の「Yes」をクリックします。

今後、この警告にある「Automatically check for updates on start」にチェックを入れておくと、自動的にAraneoの起動時に最新のバージョンにするか確認されます。

また、最新のバージョンがリリースされてアップデートできるか確認する際は

Araneoの右上にある三本線のメニューボタンから

「Check for Updates」を開くと確認できます。

その下の「About Araneo」から現在のバージョンがいくつなのかを確認できます。

 

③設定ウィザードからアップデートを進める

Araneo Updaterからアップデートを開始すると、Araneoのソフトウェアが消え

設定ウィザードが新しく出ます。

Araneo設定ウィザードより、真ん中の「Update components」を選択し、右下の次へをクリックします。

 

 

コンポーネントの選択で、新しいバージョンの記載があるコンポーネントを選択し、次へをクリックします。

フォルダを選択した後、右下の「更新」ボタンをクリックし、更新が終わるまで待ちます。

更新が終わったら、「再起動」をクリックし設定ウィザードの初めの画面に戻ったら「終了(Quit)」をクリックして下さい。

これでバージョンアップは完了です!

※AraneoからGigaCoreの設定等を行うときは、インターネットの接続は切断してファイアウォールを無効にしてください※

Araneoを起動後、「About Araneo」からバージョンが最新になっているか確認してください。

いかがでしたでしょうか?

今後はAraeoやLuminetMonitor等のソフトウェアはもちろん、GigaCoreやLumiNodeなどの最新バージョンについてもリリースされ次第ご紹介していこうと思います(`·⊝·´)!!!!

また、照明ネットワークやLuminexのことなど、ブログのコメント欄に質問して頂ければお答えしますので、お気軽にコメントしてください!

 

ではでは次回も宜しくお願いします☆☆

 

植月